ねぶた絵ワークショップのご報告

報告書

令和5年10月14日、中泊町立薄市小学校にてワークショップを開催いたしましたのでご報告いたします。

今回は、中泊町より依頼を受けまして当会のメンバーが企画、準備して実行されました。

報告書が完成しましたので、一部抜粋して公開いたします。

開催日:令和5年10月14日 場所:中泊町立薄市小学校
ねぶた絵ワークショップ 報告書

1.良かった点
・準備段階でスタッフ同士で協働できた
・各工程の時間の目安を予測しておいた
・ねぷた制作の縮図となる工程を体験させることができた
・参加者に楽しんでもらえた
・一人ひとりが工夫して作品を完成させていた
・スタッフが臨機応変に対応してくれた

2.反省、改善点
・作業時間の個人差が広がってしまった
 原因:ロウの作業が詰まって待ち時間が発生
 対策:内容の簡素化、適切な声がけによる工程の円滑化
・時間が余った(早めに完成した)子への対処に戸惑った
・準備段階で不測の事態が生じた(色漏れ、ロウの筆問題)
 対策:当日までにスタッフ全員で一通りの流れと担当を共有するとともに、リスク予測を    十分に行う
・予算とのバランス

3.展望
・ねぷたに関するワークショップを調査し、最適方法を探る
・様々な要望に対応するために、複数のプランを考える。(可能なプランを研究する)

春楡ノ櫂 活動報告書より一部抜粋

今回の催しで、一番問題と考えていたのは、参加者が小学生ということでした。

ロウの体験をさせたいという願いとは裏腹に、火傷や怪我の危険に悩まされることとなります。

家庭科室でとは聞いておりましたが、現場の事前確認ができませんでしたので、当日はじめて机のレイアウトや動線がわかるわけです。

あらゆる場合を想定して、資材を多く持っていく必要もありました。

プラスチック製のフタ式収納ケースに資材を入れ、車からの出し入れがスムーズになるように対応しましたが、容量も人的にも制限されますので取捨選択が難しかったです。

今回最も力を入れているのは、ロウまわりの安全性確保です。

床を傷つけにくいガムテープを使用して、配線まわりを隙間なく固定しています。

ロウの安全性対策の例

緑など目立つ色のガムテープが必要です。

通常の茶のガムテープだと目立ちにくく、つまずく原因となります。

机を保護するために新聞を敷いていますが、机を巻き返したところで確実にガムテープで固定が必要です。

新聞が動いて配線や機械が動いては意味がありません。

配線については、机の中央一箇所のみとし、ロウのブースで常時監督するスタッフが注意しやすいように配慮します。

誰がスタッフかネームをつけてわかりやすくし、聞きやすい環境をつくっています

家庭科室にスクリーンがありましたので、作業工程やねぶた絵の説明を表示できました。

黒板に描いたり、写真を貼ったりするのも良いですが、時間を短縮するにはスライドを表示していくのが一番早いと思います。

プロジェクターは、現地で相性が合わなかったりすると台無しになりますので、必ず設定済みのマイプロジェクターを持参しています。

プロジェクターは安価なものがたくさん出ていますが、光量不足で使い物にならないものが多いです。

このプロジェクターは光量が多く、電気を消さずとも鮮明に表示できます。

作業をしながらとなると教室を暗くはできません。

高価ではありますが、ケチらないほうがよいかと。

無事にお開き

それぞれ作業するペースが違いますので、待ちが発生したり、早く終わった人が走り回ったりと問題もありました。

早くできた人には、追加で作るものを用意したり、何らかの座って作業できる状況を用意しておく必要があったと思います。

全体的には、怪我やトラブルも一切なく、成功できました。

このようなワークショップを何種類か実践し、”パッケージ化”することで、依頼者に説明する際もイメージを掴んでもらいやすく、当会もすぐに開催できるように準備を進めていこうと考えております。

このようなワークショップ、講演をやってほしいなどありましたら、お気軽に当会メンバーまでお知らせください。当会趣旨から外れない限り、柔軟に対応いたします。

この記事を書いた人
こすめろ

春楡ノ櫂 会長。青森県五所川原市で生まれ、ねぷたを作ったり参加してる人です。五所川原高校立佞武多同好会OB(H23年度会長)で在学中に “堯舜の治∼諫鼓を叩く時∼”を制作しました。各種SNSはじめたのでフォローしてね。フォロバしてます!

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